ロシアのeスポーツ組織、Natus VincereのCEOを務めるYevhen Zolotarovがロシア版フォーブスのインタビューでeスポーツチームの収益に関する質問について答えています。

インタビューでは、CS:GOプレイヤーの高額な移籍金や給与、eスポーツ組織の収益、経費などについて答えています。以下一部抜粋したコメントを引用します。*Na'Vi CEOのコメントの他フォーブスのコメントもありますが、同時に記しています。


CS:GOプレイヤーの移籍金について

CS:GOのプレイヤーの移籍金は不当に高い。しかし、他のタイトルに比べ収益性が高く、需要があります。そして、現在のコロナウイルスによる自粛中もシーンは成長し続けています。また、Counter Strikeと言うゲーム自体が、ゲームを始めてであるユーザーも理解しやすいため、プロプレイヤー、観客、聴衆の両方が相互関係を持ち成長します。

2019年の春、Natus VincereはWinstrikeよりBoombl4を30万ドル弱で買収しましたが、これはCISでは記録的な移籍金です。しかし、世界を広げてみると100万ドル(約1.1億円)を超える取引が数回行われています。

ちなみにDota 2シーンでは2019年9月にEvil GenieusesがVirtus.proのRAMZEsに対して7.5万ドル(約820万円)の移籍金を支払いましたが、この金額はDota 2の競技シーンでは適正価格であり、優れたプレイヤーでも15万ドル(約1600万円)といった金額が支払われることは稀です。一方でCS:GOのプレイヤーの価値は高くなってきており、上位30名のプレイヤーには25万ドル~50万ドル(約2700万円~5400万円)以上の費用がかかります。


プレイヤーの給与について

eスポーツプレイヤーの最大給与は月額で3.5万ドル(約380万円)です。そのような大金を受け取ることができるのは一部のスタープレイヤーのみで、世界を探してもほとんどいません。

トップレベルのプレイヤーは基本的に1万ドル~1.5万ドル(約110万円~170万円)が相場で、Tier2や新規にシーンに参入したプレイヤーには2000ドル~5000ドル(約20万円~50万円)を月に支払います。新たに設立された若い組織などは500ドルから1000ドル以下をプレイヤーに支払います。

また、各タイトルによってパブリッシャーは独自のスタイルがあります。例えば、Valve(CS:GOやDota 2)は規制を設けず、大会運営者などのパブリッシャーがチームやプレイヤーと直接交渉します。Laegue of LegendsやRaibow Six Siegeはそれとは異なり、プレイヤー交渉、プレイヤーへのオファー、契約更新・終了など厳密に規制されています。


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eスポーツ組織の収益について

eスポーツ組織の費用対効果は、現時点ではあまり期待されておらず、eスポーツ組織の95%が収入より多くの金額を費やしています。eスポーツ組織の背後には投資家が存在し、その投資家の大半がベンチャーキャピタル*です。

*未成長の企業に対して投資を行うハイリターンを狙った投資企業・投資家のこと

eスポーツ組織のの収入構造はサッカーとは異なります。例えば、Na'Viの収益はスポンサー収益が約60%と10~15%のメディア露出の著作権です。残りはグッズ開発、リーグ収入、大会の賞金です。

トップeスポーツチームとパートナーシップを結ぶには、最低では10万ドルから20万ドルの費用が掛かり、メインスポンサーシップには最低100万ドルを支払う必要があります。

従来ではPCメーカーやPC機器メーカーがeスポーツチームのスポンサーとして一般的でしたが、視聴者数や人口の増大により、若い視聴者数を求めている広告主にとって非常に重要な市場です。また、大会中に流れるCMなどの広告はアドブロック問題を解決します。


eスポーツ組織の経費について

eスポーツプレイヤーの費用の約50%はプレイヤーへの給与になります。20~25%はオフィスの維持費、マーケティングに使用され、10~20%は出張費、交通費、設備、レンタルスペースに割り当てられます。プレイヤーの移籍費用については組織によって異なりますが、通常は15%を超えることは無いと思います。

2019年、Na'Viは年間の売上高が600万ドル(約6.5億円)に達しました。ちなみに巨大なゲーミングハウスを持つアメリカの某チームの総収入は2000万ドル(21.8億円)以上に達しています。

2020年に私たちは800万ドルの売上を達成することを計画していましたが、コロナウイルスの影響により困難になっていますが、eスポーツシーン自体は成長しており、各組織はコストを削減することにより対処しています。

しかし、多くの大会がキャンセル・延期になっており、チームは国や大陸を超え試合を行うことができないため、大会主催者は地域に基づいた大会を開き、賞金プールも分割する必要があります。

何よりもスポンサーが一番何をすべきか困惑していると思います。現時点ではオフラインの機会を提供できないため、伝統的なeスポーツの復活(オフライン?)を待つか、他の選択肢を探求する必要があります。

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