7月6日より、CS:GO最大級の大会「IEM Cologne 2021」がドイツ・ケルンで開幕しますが、今大会はコロナ禍初となるCS:GOのオフライン大会。ESLで副社長を務めるMichal "Carmac" Blicharzは、コロナ禍初となるオフライン大会の開催、その難しさについてHLTVのインタビューで答えています。

以下、インタビューより一部抜粋した文章を引用しています。全文は原文よりご確認ください。

ESLは、コロナ禍の中、初めてオフライン大会を開催した組織です。オフラインの復活についてどのように感じていますか?

ファンが他のタイトルのオフライン大会を見て、「何故こんなに時間がかかったのか」と感じていることはよくわかっています。しかし、VALORANT、Rainbow Sixは大会スケジュールをコントロールすることができます。

*CS:GOの競技シーンはESL、DreamHack、StarLadderなど、サードパーティー主催で成り立っているが、VALORANT、Rainbow Sixは競技シーンのメインストリームが公式主催。

大会を開催する際には、チームが現地到着時に何か問題が起こることを考慮し、隔離のために2週間のスケジュールを取る必要があります。帰国するチームに更に2週間の検疫機関があることも考慮する必要があります。

つまり、出場資格を持つ全チームが参加するためにはスケジュールに4週間を取る必要があります。そのためには、CS:GOの競技シーンに1ヵ月の空きを作ることになります。しかし、これを受け入れるファンもいれば、その間も競技シーンの激化を望むファンもいます。

今回は初めてのことですので、興奮と不安の両方があります。このような大会は今までに一度も行ったことがないため、非常に難しい大会となるでしょう。期待値も難易度も非常に高いものになっています。今、こうしている間にもチームは現地に到着していて、全員が無事に到着することを願っています。


今大会での最大の挑戦と、想定外のアクシデントについて教えてください。

最大のチャレンジは、当初はマルタで開催する予定だったことです。私たちはマルタとビジネス協定を結んでいるため、そこで大会を開催することを計画していました。しかし、コロナウイルスによる渡航制限が実施されたため、CIS地域のチームはマルタに向かう途中に更に2週間別の国に隔離される必要がありました。

そのため、計画を練り直し、ケルンへ変更しました。4週間前に計画を練り直すことは簡単ではありません。ドイツで会場を探し、マルタから機材を全てドイツへ送り、時間通りに準備しなければいけません。

今回は私たちがよく使用するホテルを使用し、IEM Cologneのグループステージと同様の構成を作り出しました。ELEAGUEのようなスタジオに近いものをつくることは、実現不可能でした。

私たちが重視した点は2つあります。1つ目は24チームが大会へ出場すること、2つ目は出場選手の安全を確保することです。とはいうものの、選手は20ヵ国から集まってきており、その中には変異型のコロナウイルスが存在する国もあります。

200人が集まっていますが、ケルンに訪れた誰かが感染している可能性は0ではありません。そのため、選手にとって快適ではないかもしれませんが、全員を守るための手順を作成しました。私たちにとってこれは安全に行うために必須のものなのです。

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