中国のeスポーツチーム「LGD Gaming」が運営するCS:GO、Dota 2のスキンギャンブルサイト「VPGAME」の取締役会約20人が逮捕されたことが、Inven Globalより明らかになっています。

Inven Globalによると、過去数ヵ月に渡る地元警察の調査により、VPGAMEが中国のギャンブル法案に違反していることが発覚。現在、VPGAMEが所有する法人口座は凍結されており、金融取引は禁止されている状態となっています。

中国のeスポーツチーム「LGD Gaming」が所有、運営するVPGAMEは、中国最大規模のスキントレード、ベッティングサイト。CS:GOゲーム内をVPGAMEの独自通貨"Pコイン"に換金することにより、CS:GO、Dota 2のアイテムのベッティング、トレードが可能となります。

2016年、Valveは世界中のCS:GOスキンギャンブルサイトへサービス停止を求めましたが、その理由として、「八百長問題」、「若者のギャンブル依存」に加え、「スキンの現金化」が大きな原因。

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サイトが持つ独自通貨での取引は、現在違反の対象となっていませんが、今回、VPGAMEが摘発された理由として、Pコインの現金化が中国の法律に違反する可能性があり、地元警察は以下の問題点を指摘しています。

  • ポイントの現金化の過程で、違法な現金化、ポイントを利用したビジネスに加担する。*
  • 現金化を楽にするツールを企業、個人事業主へ提供している。ユーザー同士でポイント、アイテムのギフト機能がそれにあたる可能性がある。

*過去、CS:GOのスキンケースを開ける鍵(約300円)がマフィア、ギャングの資金洗浄、詐欺など違法な手段で手に入れたポイントの現金化に使用されていると問題となっていましたが、その関連でしょうか。

また、Inven Globalは、VPGAMEの所有者であり、LGD Gamingのオーナー兼CEOであるPan "Ruru" Jieが既に逮捕されている可能性があると報じており、同チームはDota 2、League of Lengede共にトップクラスで競うeスポーツチーム*ですが、今後の発表に注目が集まります。

*Dota 2部門は、フランスのサッカークラブ「パリ・サンジェルマンFC」と提携を結び、PSG.LGDとして活動している。

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