ウクライナのeスポーツチームHellRaisersのCEOを務めるOleksii "Magician" Slabukhinが、自身のテレグラムチャンネルで、CS:GO部門における収益モデルを明かしています。

テレグラムチャンネルでは、CS:GO部門の4つの主な収益モデルを説明。以下、一部抜粋した文章を引用します。

CS:GO部門は、部門単体で売却されることが多いので、今回のお話では、メディア販売、アフィリエイト収入は考慮していません。主にCS:GO部門は4つの収入源を持っており、それらはラインナップの構成、評価の高さに依存します。

・1つ目は、移籍金。現在ではコロナウイルスのパンデミックによる影響で移籍金が減少しましたが、Tier2~4の主な収入源の1つとなっています。チームは、才能ある選手を見つける必要がありますが、その後に活躍した場合は、Tier1チームへ販売することが出来ます。CISの主な売却先は、Natus VincereとVirtus.proです。

・2つ目は、メジャー大会のステッカー収益。多くのチームは、この収益を得るためにCS:GO部門に参入していると言っても過言ではなく、チームの主な収入源の1つとなっています。ステッカーからの収入は、一定期間のTier2~Tier4のCS:GO部門維持にかかる費用を全てカバーしています。*1

・3つ目は、大会による賞金。選手はチームから定められたパーセンテージの賞金を得ます。私の経験から言えることは、金額はそれほど多くなく、主な収入源ではないということです。各組織にそれぞれの割合が定められており、どこのチームも秘密にしています*2。また、クラブが選手に賞金を全部渡して、メディアの権利販売で利益を出す例もあります。それは、以前のAstralisです。

・4つ目は、リーグ大会参加によるレベニュー。この収益モデルは、チームがリーグ、もしくは大会に参加すると同時に、参加費が支払われます。Tier1の大会が殆どですが、時には他の大会へ参加するために断るケースもあります。

何故この話を今話したかって?今はパンデミックの到来により、CISでの移籍金は減少し、ステッカーは完全に延期されました。したっがて、全ての人にとって、この困難な時期を乗り切り、可能な限りチームを成長させる必要があります。一方、プラスの面はオンライン大会の数が増えたことでしょうか。オンライン大会での収益は比較して伸びています。

*1 - 過去にAVANGAR、deviceのステッカー収益が明らかになっている。(関連記事,
*2 - Astralisはプレイヤーに18%、コーチに10%。(2年前のインタビューのため、現在は不明)

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