元NiPのプレイヤーFifflarenが大会賞金や給料等に関する過去のNiPのスキャンダルを暴露した事がコミュニティで話題となっています。

Fifflarenは2012年から2014年にかけてNiPに在籍したプレイヤーで多くの国際大会で優勝を獲得、オフライン大会87連勝の記録を成し遂げました。

今回、明らかになったNiPのスキャンダルは、eスポーツジャーナリストとして知られるRichard LewisとFifflarenのTwitchの対談で明らかとなりました。以下、対談より明らかとなった情報を箇条書きにて抜粋します。

・NiPは2012年から2013年にかけて36つの大会で優勝したが、大会賞金はプレイヤーに対して支払われなかった。NiPは大会主催者に連絡を取り、プレイヤーではなくNiP側に賞金の受け取りを依頼していた。

・FifflarenはDreamHack Winter 2013のみ、賞金を受け取った。それ以外の大会賞金は受け取っていない。

・メジャー大会のステッカーの収益、スポンサーとの契約金もチームに流れていた。

・2013年末の時点でNiPの成功にもかかわらずFifflarenのみ35000ドル(約380万円)しか稼げなかった。この金額は大会賞金ではなく全て月給から貯金した金額。

・当時のNiPのプレイヤーの月給は1000ドル。当時のeSportsチームでは最高額のオファーだった。しかし、プレイヤーが契約違反を犯した場合給料より高額な2万ドルの罰金が発生する契約内容だった。

・プレイヤーは組織の許可なく、個人のスポンサーを獲得することは禁じられていた。

・NiPの元CEO、Per Lilliefelthはプレイヤーが大会やトレーニング中に女性と会う事を禁じ、交際する場合にはCEOの許可が必要だった。

・2014年にNiPが行ったチャリティーイベントにて得た22000ユーロ(約260万円)をコーチのpitaが横領したと起訴、結果としてpitaはチームより脱退した。しかし、Fifflarenによるとpitaは無実でNiPの経営陣がそのお金を持っている可能性が高い。

・チームは税金の問題を抱えており、チームメンバーを交代する事でその事態を回避しようとした。

・NiPの経営陣はFifflarenに代わりチームにMaikeleleを迎え入れる事を望んでいた。次の大会で負けたらメンバーを交換する予定だった。しかし、メジャー大会ESL One Cologne 2014で優勝したものの、その2ヶ月後Fifflarenに代わりチームにMaikeleleが加入した。

・当時のNiPのメンバーはFifflarenからMaikeleleにメンバーを変更する事を望んでおらず、Fifflarenと共にプレイする事を望んでいた。しかし、経営陣側はメンバー変更を主張した。当時のチームには緊張感があり、良い結果を残したものの結果としてメンバーは変更した。

・Fifflarenがチームを去った後も、お金に関する問題は続いており、現在チームに所属するプレイヤーも賞金の一部を受け取っていない可能性が高い。

・プレイヤーはチームのグッズや他の企業より金銭を受け取る事は無かった。

・プレイヤー達は引退後もチームの運営側で働く未来を約束されていた為、プレイヤーはスポンサー活動には無償で参加し、ゲーミングハウスの建設にも投資した。しかし、FifflarenはNiPからのオファーを無く、再び仕事を探す事を余儀なくされた。同じ状況にXizt、Fribergにも起こったのではないかとFifflarenはコメントしている。

・しかし、2019年のNiPと2012~2015年のNiPは大きく変わっていると思う。

・FifflarenはGeT_RiGhTの引退もチームが余儀なくさせていると考えている。また、FifflarenはGeT_RiGhTの引退を望んでおらず「あなたは必ずしもNiPを背負う必要は無い」と述べている。

以上が配信より抜粋したコメントです。Twitchでの配信は現在、削除されておりクリップのみしか見れない状況となっています。

1 コメント

  1. そういえば2015年に来日したのもXiztとFribergのみでしたね

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